「狸山支石墓群出土ヒスイ製大珠」は、昭和32年に実施された発掘調査において同遺跡から出土した副葬品で縦4.5cm、横2.2cm、厚さ1.0cmのヒスイ製の鰹節型大珠です。
この大珠は、縄文時代の代表的な装身具の一つで、上部に吊り下げるための穴が開けられています。
発掘された支石墓の石棺の特徴から、このヒスイ製大珠は弥生時代早期から前期の遺物と考えられ、長崎県における縄文時代から弥生時代への転換期の特徴を反映した貴重な史料として、今回、県指定文化財(美術工芸品)に指定されました。
●出土場所 狸山支石墓群(松瀬免)
●狸山支石墓群出土ヒスイ製大珠